2016年6月23日木曜日
変態おじさんの燃料 ~実践家庭医塾~
月々の研修医ら個々の学びの過程と成果を確認できる楽しみな場所として定着しつつある実践家庭医塾。
彼らが感じた これまでの経験との違いをきっかけに気づく これまでの経験の中にあった言語化しがたい不全感。
そして、いわきでの研修を通して彼ら自らが その不全感の正体を突き止めることにより、これまでの経験の中で腑に落ちなかった事象に一筋の光を照らす…。
彼らの脳内で起きた化学反応を確認できることが、見守り隊のわたくしに何とも言えない達成感を与えてくれる。
今宵も若者のエキスを吸い尽くして燃料満タンとなった変態おじさん…明日への活力に感謝!
2016年6月15日水曜日
家庭医療 サマー・フォーラム in ふくしま 2016
10年目をむかえる記念すべき今年のサマー・フォーラムは、いわき市での開催!
総合診療・家庭医療に興味のある医学生・研修医はもちろん、現在他科で働いていらっしゃる医師、医療従事者の方、その他どなたでもご参加可能です。
日時 2016年8月27日(土)14時〜 28日(日)12時
会場 社団医療法人 養生会 かしま病院
http://www.kashima.jp/
(駅から車で20分程度 希望者は送迎します)
参加費 学生 5,000円 研修医 8,000円 一般 12,000円 (宿泊費・懇親会費 込)
サマー・フォーラムは、地域・家庭医療学講座のメンバー自身が内容を作成し、参加者の皆さんに家庭医療・総合診療について理解を深めて頂く企画です。
1泊2日の宿泊形式ですので、昼はもちろん、夜の懇親会でも楽しく語り合っていただけます。
今回は海が目の前(砂浜まで徒歩0分!)の旅館に宿泊予定です。
来年から始まる予定の新専門医制度についても、その時点での最新情報を集めてお話します。
お申し込みはこちら
ご参加をお待ちしております!
鹿島地区内各種団体等との意見交換会 ~「新たな鹿島地区まちづくり構想」の策定を目指して~
2016年6月15・16日の両日、かしま病院コミュニティーホールを会場に、鹿島地区地域振興協議会の主催で、鹿島地区内各種団体等との意見交換会と銘打って、新たな鹿島地区まちづくり構想の策定のためのアイディアを醸成すべく、熱いワークショップが開催されています。
「一円融合」の精神をもとに、鹿島地区の住民が一丸となって、魅力あふれるまちを創るために何が必要か?
<開催目的>
①鹿島地域の住民や関係者から鹿島のまちづくりへの「アイディア・意見」を広く集める
②鹿島地域内でまちづくり計画策定の情報共有をすることと実行者づくりへ繋げる
初日(本日)から多くのアイディアが飛び出し、活発な議論がなされました。
様々な立場の人間が一堂に会してこそ、あらためて気づく、鹿島の魅力(宝)。
そして、その宝を起爆剤に地域を再生する作戦が次々に、、、。
地域を丸ごと診ることができる医師を志して日々学んでいる研修医がいる「かしま病院」がある鹿島
多国籍の食やスイーツが楽しめる豊富な飲食銘店を擁する鹿島
なぜか家具屋さんが密集する鹿島 などなど、、、
鹿島の豊富な素材(宝)を集結し、楽しく健康なまちをつくっていく!
この小さなワクワクが、いつしか大きなムーブメントへと変わっていくことを確信することができる宵となりました。
2016年6月12日日曜日
第7回 日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会 ―みんなでつくる地域医療、みんなで育てる総合診療医―
2016年6月11日・12日の両日、「地域医療と総合診療医 ―みんなでつくる地域医療、みんなで育てる総合診療医―」というスローガンのもと、東京の下町“浅草”を舞台に 第7回 日本プライマリ・ケア連合学会 学術大会が開催された。総合診療が19番目の基本領域として導入される新専門医制度が始まる2017年に向けて、時代は総合診療医に何を期待しているのかを認識する上で注目すべき大会となった。
「地域を診る」医師の必要性が、わが国でもようやく認識されつつあるが、そもそも、それを担う総合診療医はどのような医師であるべきなのか?私見を述べれば、それは「その地域に必要とされる医療を分析・認識し、提供する能力を有する医師」と考える。これば「あたり前の医師」と言い換えることもできるだろう。―みんなでつくる地域医療、みんなで育てる総合診療医―。主催者が掲げたスローガンには、今も昔も変わらない、医療を利用する地域住民を主軸に置いた医療の本質があると思う。
まずは開会式冒頭、学会理事長の丸山泉 先生による「学会の仕事は未来づくり」という力強い言葉が心に浸みた。夢に向かって飛び込んできてくれる若者たちを守れるように、確固たる一本の筋、つまりアイデンティティーを確立できるように、学会運営に協力していきたい。
まずは開会式冒頭、学会理事長の丸山泉 先生による「学会の仕事は未来づくり」という力強い言葉が心に浸みた。夢に向かって飛び込んできてくれる若者たちを守れるように、確固たる一本の筋、つまりアイデンティティーを確立できるように、学会運営に協力していきたい。
大会長の台東区立台東病院 山田隆司 先生による大会長講演では、医師個々の診療領域上の得手不得手に関係なく、地域にはそれぞれの医療ニーズがあって、同じ地域で同じ患者さんたちを診続けることがいかに重要かを、ご自身の僻地での診療実践経験を紹介しながら訴えられた。そこから生まれる、まさに“みんなでつくる地域医療、みんなで育てる総合診療医”なのだと理解した。
さて、いくつかのシンポジウムを通してビビッと来たフレーズがある。それは、「腹の見える連携」「心のつながる連携」である。今 全国各地で地域包括ケアの確立・実践のために、「顔の見える連携」を目指す動きが盛んであるが、わたくし自身、このことに何となく違和感を禁じえなった。表面だけ見えるのは最低限の必要条件ではあるが、中身も見えてこそ次のステップに進めるのかもしれない。
ところで、年々規模を増す学術大会であるが、今回は東京開催ということもあり、宿泊や会場の心配は要らず、通常なら巨大な国際会議場を借り切れば事足りるはず。ところが、あえて大きな会場のない浅草を選択し、複数会場を梯子するたびに心も体もリフレッシュされるし、ついでに街の経済にもいくらかの恩恵ももたらすという素晴らし過ぎる計らいがあった。梅雨入り後にもかかわらず雨にもたたられずに、浅草の街並みを存分に楽しむことができた。
さて、いくつかのシンポジウムを通してビビッと来たフレーズがある。それは、「腹の見える連携」「心のつながる連携」である。今 全国各地で地域包括ケアの確立・実践のために、「顔の見える連携」を目指す動きが盛んであるが、わたくし自身、このことに何となく違和感を禁じえなった。表面だけ見えるのは最低限の必要条件ではあるが、中身も見えてこそ次のステップに進めるのかもしれない。
ところで、年々規模を増す学術大会であるが、今回は東京開催ということもあり、宿泊や会場の心配は要らず、通常なら巨大な国際会議場を借り切れば事足りるはず。ところが、あえて大きな会場のない浅草を選択し、複数会場を梯子するたびに心も体もリフレッシュされるし、ついでに街の経済にもいくらかの恩恵ももたらすという素晴らし過ぎる計らいがあった。梅雨入り後にもかかわらず雨にもたたられずに、浅草の街並みを存分に楽しむことができた。