2012年5月21日月曜日

控えめな太陽が教えてくれること ~金環日食@いわき~

2012年5月21日。

朝の犬の散歩中、既に日食が始まってるではないか!


悲しいかな、言わずと知れた今日は月曜日。
分かっちゃいるけど後ろ髪(そんなもん無いか…)引かれながら職場へ!

金環日食@いわき (午前7時35分)その時は、いつものように外来前の病棟朝回診の最中におとずれた。

こればっかりは「次回(300年後?)暇だったら再挑戦!」というわけにいかないので、ちょうど回診中だった患者さんごと東向きの窓のある廊下に連れ出して一緒に観賞!

いつもお世話になっているお天道様とお月様を同時に拝むことができる幸せ。


「(金環日食が)今日なの忘れとった!」

と、ちょっと天然な患者さんが世紀の天体ショーを見逃すかもしれなかった危機も救い、
一石二鳥な5分間のかな~りプレミアムなブレイク!(自己正当化)

前日までの曇りの予想を覆す見事な晴天の中 あたりは急に薄暗くなり、見事なリングを綺麗に観察できた。

さすが「サンシャインいわき」である。

ちなみに、金環日食を地球から見ると、当然のことながら輪っかなわけだが、
「見えた」「見えない」と一喜一憂している私たちがいる地上を宇宙から見下ろすと、
単に月によって日陰になった世界である。

宇宙から見た皆既日食(1999年8月11日、ミール宇宙ステーション)


「目の前の患者さんと接する時、できる限りの想像力を働かせて、普段の患者さんのありようと、その背景を、深く知る努力をしなさい。それでも、まだまだ分からないことの方が多いことを自覚しなさい。」

講座のボスは、私たちに このようにいつも厳しく指導する。

今日の太陽のように、今日の診察室では、たまたま患者さんが控えめに見えても、実は家での真の姿は星一徹(亭主関白・頑固ジジイ)な人かもしれない。
今日の月のように、今日の診察室では、たまたま患者さんの奥さんが患者さんの前にしゃしゃり出ているけど、ひとたび自宅に帰れば患者さんからしいたげられている人かもしれない。

極端なことまで想像すればキリがないが、そのくらいの広い視野と多彩な角度から物事を見極められるようになりたい。

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